食通 2016 7 31

書名 爆買いと反日 中国人の不可解な行動原理
著者 柯 隆  時事通信社

 さっそく、この本から引用しましょう。
アメリカ人にとって、最も大切なものは何か。
おそらく、多くのアメリカ人は、
「自由、人権、民主主義」と答えるでしょう。
 では、中国人にとって一番大切なことは何だろうか。
それは、間違いなく「料理」である。
 中国人にとって、「料理」とは特別なものである。
いかなる外国人も中国人の行動パターンを理解するために、
まず、中国人の「食」に対する特別な思いと意識を理解しておく必要がある。
 食通は出世する。
中国で出世する人には、ある共通点がある。
それは食通だということである。
 食材をいかにして、おいしく食べられるかを知っている人のことである。
すなわち、食材を人と見なした場合、
出世する人が部下を使いこなせるかどうかは、
食通が、さまざま食材をうまく生かす方法を知っているかどうかと同じである。
 つまり、食について無頓着な人間は、
部下を効率よく配置し、最大限に生かすことができないのである。
(引用、以上)
 さて、話題は変わりますが、
日本は、これから本格的な高齢化社会に入っていきます。
 だからこそ、男性も料理を作った方がよいでしょう。
料理を作ることは、頭脳のトレーニングになると聞いたことがあります。
 料理を作るには、まず、献立を考える必要があります。
次に、スーパーに、必要な食材を買いに行く必要があります。
 そこでは、食材を買う順番を考えておかないと、
売り場をうろうろすることになります。
 食材が集まったら、下ごしらえをします。
下ごしらえを十分にしておかないと、
効率よく料理ができない上に、
おいしい料理ができないでしょう。
 さて、料理が始まると、
時間との勝負である料理もあれば、
じっくりと時間をかけて料理に取り組む場合もあるでしょう。
 頭の中で考えたイメージ(献立)に、
食材、下ごしらえ、料理と進んでいくうちに、だんだんと近づいていくか。
 最初は、頭の中のイメージと、出来上がった料理が一致しないかもしれません。
しかし、慣れてくると、一致するようになるでしょう。
 こうしてみると、おいしい料理を作るとなると、
右脳も左脳もフル回転するかもしれません。
 ところで、男性は、「定年退職後は、妻と、のんびり過ごしたい。
一緒に仲良く老後を送りたい」と考えているでしょう。
 しかし、昼食が、夫婦の危機を招く可能性があります。
男性は、「いったい、昼食と夫婦の危機が、
どういう関連性があるのか」と思うでしょう。
実は、大いに関連性があるのです。
 基本的に、専業主婦の昼食は、粗食です。
朝食の残り物か、冷蔵庫の半端な食材、あるいは菓子パンとか・・・・・。
 ところが、夫が退職して、毎日、家にいるようになると、どうなるか。
今まで簡単に済ませていた昼食を、夕食並みに作る必要が出てくるのです。
これは、妻にとって、大きなストレスになる可能性があります。
 夫は退職して楽になったけれど、妻は負担が増えた。
これでは、やがて夫婦の危機が起こっても不思議はないのです。
 定年が近づいてきたら、男性は、自分の昼食ぐらい作れるようにしましょう。
それが、夫婦を維持する秘訣かもしれません。
 そうすれば、妻は安心して外出ができるようになるでしょう。
夫が退職したら、妻は外出ができなくなってしまった。
これでは、どんな「おしどり夫婦」でも、やがて、おかしくなります。









































































































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